2011年01月13日

貯蓄性保険

生命保険会社の逆ざやの解消が進み、金利上昇の芽が出てきたせいか、予定利率の引き上げや配当を高めに出そうという動きが出てきています。
予定利率は、大手の中にも、新規契約の一時払い養老保険と年金保険の予定利率を1.2%、終身保険を1.35%とする動きが出てきています。

たとえば、40歳男性が、10年後に1000万円の保険金を受け取れる一時払い養老保険に加入するのに支払う保険料は931万5700円。予定利率引き上げ前だと、940万3700万円でしたから、支払う保険料が8万8000円ほど下がったということもできます。

この数字だけを見ると、931万5700円払って1000万円戻るのだから68万4300円も増えておトクという気がしますが、忘れてはいけないのは、これは10年かけて増える額。1年での利回りに換算すると、年0.73%。今後、どんなに金利が上昇しても、10年間は0.73%でしか増えないのですから、本当におトクとは言えないかもしれません。しかも、10年以内に何かでこのお金が必要になって解約すると、元本割れの可能性さえもあります。

だとすれば、5年で確実に1%以上確保できる個人向け国債のようなもののほうが、まだマシということになります。

配当についても、高めに配当を出す会社が出てきていますが、これを当てにして加入するというほどのものではありません。
配当は、あくまでその年1年の損益でプラスになった部分から還元されるもの。状況次第では、出なくても文句は言えないものなのです。

生命保険会社の経営状況は、ひところに比べるとかなり改善されてよくなってきています。ただ、予定利率がまだまだ低い今は、貯蓄性のある保険は不利。新規加入するなら、本業のもうけを示す基礎利益やその他公表されているデータをしっかりチェックすることが必要ですが、面倒なら、安い掛け捨て保険でも十分でしょう。(出典:asahi.com)
posted by こーじ at 12:20 | 生命保険